皆さんはfxと聞いてどんなイメージを持ちますか?外国の通貨が絡むと途端に難しく感じますが、仕組みを理解すれば難しいことはありません。

fxは利益が出ずに損失した場合でも確定申告がいる

ニコニコする女性

歴史的な低金利状態が続く今の日本では、銀行に多くの資産を預けてもほとんど利息が付かないため、利益を生みません。
そこで、近年では、資産の一部を投資に回して資産運用を図る人が増えています。
さまざまな投資先がある中で、リスクはあるもののリターンの高さで人気なのがfxです。

fxの特徴の1つがレバレッジ取引です。
レバレッジをかけることで、差し入れた証拠金の何倍もの額の通貨ペアを取引することができるため、少しの為替レートの変動でも大きな利益を叩き出すことが可能です。

ところで、fxで出した利益は、税制上では、雑所得に区分されます。
雑所得は給与や本業以外の所得のことで、例えば、副業収入などがこれにあたります。
雑所得は1年間での総額が20万円以下であれば、確定申告が不要となります。
fxで得た利益以外に、例えば、webライターとしての仕事をしたときの原稿料や、他の投資で得た儲けなどがあるなら、これらを全て合算して20万円以下の場合に限り、確定申告をしなくてよいということになっています。

fxの利益も含め、雑所得の合計が20万円を超える場合は、次の年の2月~3月の申告期間に確定申告を行う必要があります。
確定申告では、1年間で得た利益の総額を計算して申告しますが、その際に、取引でかかった費用を経費として計上することもできます。
経費として計上できるものとしては、取引手数料や、取引に使用したパソコンなどの設備購入費などがあります。

利益計算が面倒、あるいは、申告書の書き方が分からないという方も多いかもしれません。
しかし、どのfx業者も、1年間の取引報告書を作成してくれますので、それを利用すれば申告は難しくありません。
また、確定申告書の書き方も、報告書の内容を確定申告書に転記するだけでよく、あとは、報告書の写しを添付して提出すればOKです。

ところで、fxでは、高いレバレッジをかけることにより大きな利益を出すことが可能ですが、逆に相場が想定とは反対方向に大きく動いたときには、一瞬にして大きな損失を出してしまうこともあります。
1年間の合計が利益ではなく損失になった場合、儲けていないことから確定申告しなくても、税務署に咎められることはありません。

損失した場合でも申告すればいいことがあるかも

しかし、実際には、損失を出した年についても確定申告はする方がよいのです。
その理由は損失繰越という制度を利用するためです。
1年間のfx取引で損失が発生した場合、その損失額を確定申告によって税務署へ申告しておけば、最大3年にわたって損失繰越が可能となります。

つまり、ある年に大きな損失を出しても、それを確定申告しておけば、その後、3年の間にfx取引で得た利益と相殺できるのです。
相殺した利益については雑所得に含まれませんので、その相殺された利益に対する税金の支払いが免除されることになります。
なお、損失を申告した後の年に、利益が出た場合に、それを前年度の損失と相殺するためには、その利益が雑所得の上限である20万円を超えていなかったとしても、確定申告する必要があります。

損失繰越を利用する際には、ある年に申告した損失は、その後、3年間の利益ですべて相殺できるように、取引を調整できるのがベストです。
例えば、今年で繰越が最終年となる損失額がかなり残っている場合、今年、取引をがんばって大きな利益を出し、全て相殺させるのが一番よいです。

為替相場が相手のfx取引で、そううまく儲けの額を調整することは難しいと思われるかもしれませんが、工夫次第で調整は可能です。
例えば、現在保有するポジションに大きな含み益がある場合、そのポジションの決済時期を調整するのです。

今年限りの繰越損失額がまだかなり残っている場合は、今年中に含み益のポジションを決済して利益を確定し、残っている損失と相殺するのがよいでしょう。
一方、繰越損失額が少ない場合には、含み益のポジションを急いで決済してしまうと、今年の利益が繰り越された損失額を大きく上回ってしまうこともあります。
来年以降に損失が発生する可能性がゼロではない以上、急いで決済する必要はないと言えます。

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